分譲住宅は、広い土地を分割して開発されたエリア内で、土地と建物がセットで販売される住宅です。
建売住宅は1戸分の土地に建物が建てられ、土地と建物がセットで販売されます。
この記事では、分譲住宅と建売住宅のメリット・デメリットをそれぞれ解説します。
購入時の注意点も合わせてお伝えするので、マイホームを検討している人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
【この記事でわかること】
分譲住宅と建売住宅の主な違い
分譲住宅と建売住宅の違いを以下の表にまとめました。
分譲住宅は同じタイミングで物件を売り出すケースが一般的であり、周囲のほとんどが新しく入居する世帯です。
また、建売住宅と比べて住民の距離が近く、コミュニティが活発になりやすい点が特徴といえます。
一方、建売住宅は1戸分の土地に建物を建てるため、周囲はほとんど以前から住んでいる住民です。
分譲住宅と比べると、コミュニティが活発になりにくいといえます。
注文住宅との違い
注文住宅と分譲住宅・建売住宅の違いは以下のとおりです。
注文住宅はデザインや間取りなどを自由にカスタマイズできますが、土地と建物の2つのローンが必要となる場合があり、費用が高額になりやすいといえます。
また、注文してから着工するため、入居までに時間がかかるでしょう。
分譲住宅・建売住宅は、デザインや間取りを自由にカスタマイズできませんが、ローンを1本にして費用を抑えやすい傾向にあります。また、契約後すぐに入居できることがほとんどです。
分譲住宅のメリット・デメリット
ここでは、分譲住宅のメリット・デメリットを解説します。
メリット
分譲住宅のメリットは以下のとおりです。
⚫︎費用が抑えられる傾向にある
⚫︎ローンを1本にできる
⚫︎入居までに時間がかからないことが多い
⚫︎インフラが整備されている
⚫︎建物を見てから決められる
⚫︎住民同士のコミュニティが活発なことが多い
分譲住宅は費用が抑えられるだけでなく、実際に生活する建物を見てから購入を決定できる点が大きな魅力です。また、住宅同士の距離が近いため、自然と住民同士の距離間も近くなりコミュニティが活発になることが多くあります。
加えて、分譲地はインフラが既に整備されているケースが多くあります。
デメリット
分譲住宅のデメリットは以下のとおりです。
⚫︎デザインや間取りの自由度が低い
⚫︎施工会社が決まっている
⚫︎工事の様子を確認できない
⚫︎住民同士のコミュニティが活発すぎる場合もある
⚫︎外観が周りと被りやすい
分譲住宅はデザインや間取りの自由度が低く工事の様子を確認できないので、信頼できる会社を選ぶことが大切です。
また、住民同士の距離間が近く活発なコミュニティであることが、ストレスに感じるケースもあります。分譲住宅は、コストを抑えるために同じ建材で住宅をまとめて建てることが多いので、周りと外観が被りやすい点もデメリットの1つです。
ここでは、建売住宅のメリット・デメリットを解説します。
⚫︎費用が抑えられる傾向にある
⚫︎ローンを1本にできる
⚫︎入居までに時間がかからないことが多い
⚫︎インフラが整備されている
⚫︎建物を見てから決められる
⚫︎適度な距離感のご近所付き合い
⚫︎分譲住宅と比べ、外観が周りと被りにくい
分譲住宅と同様に建売住宅は費用を抑えつつ、建物を見てから購入を決められます。1戸で販売されているため、周りと外観が被りにくい点もメリットといえます。
デメリット
建売住宅のデメリットは以下のとおりです。
⚫︎デザインや間取りの自由度が低い
⚫︎施工会社が決まっている
⚫︎工事の様子を確認できない
⚫︎住民同士のコミュニティが活発でないことが多い
建売住宅も、デザインや間取りを自由に選べず工事の様子を確認できないので、信頼できる会社を選ぶことが大切です。
また、分譲住宅と比べるとコミュニティが活発ではない場合が多く、距離感の近いご近所付き合いを希望する人には不向きといえます。
分譲住宅・建売住宅がおすすめな人の特徴
ここでは、分譲住宅・建売住宅がおすすめな人の特徴を解説します。
分譲住宅がおすすめな人
分譲住宅がおすすめな人は以下のとおりです。
⚫︎予算を抑えて住宅を購入したい人
⚫︎ローンを1本にしたい人
⚫︎できるだけ早く入居したい人
⚫︎住民同士の活発なコミュニティに参加したい人
⚫︎周りの住宅とデザインが被ることが気にならない人
活発なコミュニティがストレスにならない人には、分譲住宅がおすすめです。
また、分譲住宅のデメリットとしてデザインを選べないことや、周囲と外観が被りがちなことが挙げられますが、その点が気にならない人に向いているといえるでしょう。
建売住宅がおすすめな人
建売住宅がおすすめな人は以下のとおりです。
⚫︎予算を抑えて住宅を購入したい人
⚫︎ローンを1本にしたい人
⚫︎できるだけ早く入居したい人
⚫︎適度な距離感のご近所付き合いがしたい人
⚫︎周りの住宅とデザインが被ることに抵抗がある人
コミュニティの形成が苦手な人や、周囲の住宅とデザインが被ることに抵抗がある人には、建売住宅が向いています。建売住宅でも費用を抑えて早く入居することは可能ですので、ご自身の特徴に合った住宅を選びましょう。
分譲住宅・建売住宅を購入する際の注意点
分譲住宅・建売住宅の購入を検討する際は、以下に注意が必要です。
⚫︎家の間取りや仕様は自由に決められない
⚫︎オプションを付けると割高になることがある
⚫︎家の周辺環境にも考慮する必要がある
順番に解説します。
家の間取りや仕様は自由に決められない
分譲住宅や建売住宅を購入する際には、家の間取りや仕様を自由に決められない点に注意が必要です。建築途中や未完成の状態で購入する場合でも、大幅な変更はできないことが一般的です。
広い分譲地では選択肢が増えるため、理想に近い住宅を見つけられる可能性はありますが、細部まで希望通りの家を手に入れるのは難しいでしょう。
オプションを付けると割高になることがある
分譲住宅や建売住宅を購入する際には、完成済みの物件にオプションを追加すると割高になる点に注意が必要です。
例えば、防音設備の導入や収納の追加などは、標準仕様からの変更として扱われるため費用が高くなる傾向にあります。
工事が必要なオプションの場合、追加の時間や手間もかかります。
オプションを検討する際は、販売会社や施工業者に事前に相談して、コストや工期を含めて確認しておくと安心です。
家の周辺環境にも考慮する必要がある
分譲住宅や建売住宅を購入する際には、家の周辺環境も考慮することが重要です。
近くの河川による水害のリスクや、通勤・通学の利便性、スーパーやコンビニなど生活に必要な施設があるか事前に調べましょう。賃貸住宅とは異なり、持ち家では簡単に引っ越せません。
新生活を快適に過ごすためにも、周辺環境を事前に確認することが大切です。
分譲住宅や建売住宅に関するよくある質問
ここでは、分譲住宅や建売住宅に関するよくある質問を紹介します。
⚫︎分譲住宅や建売住宅は注文住宅とどう違う?
⚫︎建築条件付き土地と分譲住宅・建売住宅の違いは?
⚫︎分譲住宅や建売住宅の地盤調査は誰が負担する?
疑問の解消にお役立てください。
分譲住宅や建売住宅は注文住宅とどう違う?
分譲住宅・建売住宅と注文住宅の主な違いは、住宅の自由度と販売形式です。
分譲住宅や建売住宅は、完成している建物を土地とセットで販売する形式で、間取りや設備は予め決められています。
一方、注文住宅は施主の注文で1から建築される住宅であり、間取りや設備、デザインなどを比較的自由に決められるのが特徴です。
また、分譲住宅や建売住宅では土地がすでに決まっていますが、注文住宅は施主が所有する土地や新しく取得した土地に家を建てることが一般的です。
分譲住宅や建売住宅は手軽さとスピードが魅力であるのに対し、注文住宅は施主の希望を反映した理想の住まいを作れる点が魅力といえます。
建築条件付き土地と分譲住宅・建売住宅の違いは?
建築条件付き土地とは、土地の購入にあたって決められた施工会社に依頼して家を建てることが条件の土地を指します。一般的には、3ヶ月以内に請負契約を結ぶことも条件に含まれます。
建築条件付き土地は、購入後に建物の間取りやデザインをある程度自由に決められますが、施工会社が指定されているため、完全に自由な家づくりは実現できないといえるでしょう。
分譲住宅や建売住宅の地盤調査は誰が負担する?
分譲住宅や建売住宅において、地盤調査の費用は基本的に売主である不動産会社や建築会社が負担します。
これは、建築基準法施行令や住宅の品質確保の促進などに関する法律に基づき、住宅の欠陥を防ぐための基礎設計に地盤調査が必要とされているためです。
さらに、瑕疵担保履行法によって、不動産会社や建築会社は修繕費用を確保するための保険加入や保証金の供託が義務付けられています。この保険加入に地盤調査の結果が求められることから、調査は必ず実施されています。
建売住宅を購入する際は地盤調査が適切に行われたことを確認するため、地盤調査報告書を担当者に見せてもらうよう依頼すると安心です。
分譲住宅と建売住宅の違いを知って自分の生活に合った家を選ぼう
この記事では、分譲住宅と建売住宅の違いなどについて解説しました。
分譲住宅・建売住宅ともに費用を抑えやすく、実際の建物を見てから購入を決められる点が特徴です。
ただし、デザインや間取りの自由度が比較的低い点も考慮しましょう。
どちらの住宅も類似したメリット・デメリットがありますが、細かな特徴は異なります。どちらが自分に合っているかなどを確認しながら、イメージを明確にさせましょう。
マイホームを検討している人は、ぜひ横尾材木店にご相談ください。 北関東を中心にさまざまな物件の取り扱いがあり、お客様のご希望に合った住宅プランを提案しています。
住宅に関するさまざまなご相談も受け付けているので、まずは気軽にご相談ください。