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木造住宅の構造の種類とは?基礎・木材の特徴もわかりやすく解説

カテゴリ:お役立ち情報

この記事では、木造住宅の構造の種類について解説します。

木造住宅の構造は大きく分けて2種類あり、間取りや耐火性、耐震性の面で違いがあります。内装や構造で用いられる木材の種類も複数あり、それぞれどのような特性があるか建築前に把握しておくことが大切です。

この記事では、木造住宅における2種類の構造について、特徴やデメリットを詳しく解説します。よく用いられる基礎や木材の種類に関してもお伝えするので、木材住宅の建築を考えている人は、ぜひこの記事を参考にしてください。


【この記事でわかること】





木造住宅の構造は主に2種類


木造住宅の構造には以下2種類の工法があります。

⚫︎木造軸組工法(在来工法)
⚫︎木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)

それぞれの概要や特徴、デメリットなどを確認しておきましょう。



木造軸組工法(在来工法)


木造軸組工法は”在来工法”とも呼ばれており、日本で古くから採用されている伝統的な工法です。柱と梁(はり)で家の骨組みを作り、斜め方向に筋交い(すじかい)と呼ばれる木材を入れて補強します。

柱と梁で構成されるので、壁の位置を比較的自由に設定でき、窓やドアなどの開口部を大きく取れる点が特徴です。完成した後にリフォームや増築を容易に実施しやすく、将来家族構成に変化が生じた際も柔軟に対応しやすいといえます。

一方で、複雑な工法で工期が長くなる傾向があることや自然素材の木材を使うため品質に差が出ることは、デメリットとして知っておきましょう。


木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)


通称”ツーバイフォー工法”と呼ばれる木造枠組壁工法は、北米で広く採用されている床と壁、屋根をパネルとして一体的に作る工法です。

6つの面で構造を支えるので地震に強く、また、壁の内部に断熱性を詰めやすく断熱性を向上できる点が特徴です。パネルをあらかじめ工場で作成するケースが多く、現場での施工が速やかに進み短い工期で完成します。

一方で、パネルのサイズが固定されており設計の自由度が低く、間取りを変更しにくい点がデメリットとして挙げられます。壁や床、屋根を一体で作成しているので、大規模リフォームを実施できないケースがあります。





木造軸組工法と木造枠組壁工法の大きな違い


ここでは、木造軸組工法と木造枠組壁工法の違いを、以下4つの項目から解説します。

⚫︎間取りの自由度
⚫︎耐震性
⚫︎耐火性
⚫︎メンテナンスのしやすさ

1つずつチェックしましょう。


間取りの自由度


間取りを自由に設計しやすいのは、木造軸組工法です。

建物を柱や梁などで支えるので壁や窓、ドアの位置に制限が少なく、部屋の数や位置を比較的自由に決定できます。将来的に家族構成が変わりリフォームが必要になった際も、増改築を実施しやすいでしょう。

一方で木造枠組壁工法は、パネルを使って建築するので間取りの変更が難しく、間取りの自由度が木造軸組工法より低いといえます。一度建築してしまうとリフォームや間取り変更を実施しにくいため、充分に検討して間取りを決めましょう。

耐震性

耐震性においては、パネルで建物を囲い構造全体で地震の揺れを受け止める木造枠組壁工法が優れているといえます。六面体で建物を支え、地震への耐久性が高い点が特徴です。 木造軸組工法は筋交いなどの補強材で耐震性を確保しますが、耐震性能に関しては設計や施工の質で差が生じます。 地震の揺れに対しても柔軟に対応しやすい構造ですが、全体的な耐震性は設計次第でしょう。


耐火性


耐火性に関しても木造枠組壁工法が優れているでしょう。

全ての壁を耐火パネルで構成できるため、住宅全体の耐火性能を高くできます。万が一、火災が発生した場合でも、構造全体が火の広がりを防止してくれます。

一方で、木造軸組工法では、防火材や耐火処理が施された木材を使用して耐火対策の実施が可能です。木造枠組壁工法よりも費用が高額になる場合がありますが、柱や梁にも火に強い木材を採用できれば、安心して生活できるでしょう。


メンテナンスのしやすさ


完成した後にメンテナンスしやすい住宅は、軸組工法の家です。

壁に傷や経年劣化が見られる場合でも、住宅自体は独立した柱と梁が支えているため、壁の位置を変えて補修できます。家を現場で加工して組み立てており、建築後の修正・補修も簡単に実施できます。

メンテナンスやリフォーム、増改築が枠組壁工法より行いやすく、長く快適に居住できる家を実現できるでしょう。



木造住宅で多く用いられる基礎の種類


ここでは、木造住宅で多く採用される基礎の種類を見ていきましょう。

⚫︎布基礎
⚫︎ベタ基礎

上記2種類の概要や特徴を詳しく解説します。


布基礎


布基礎は、柱の下にだけコンクリートを配置する、日本で古くから採用されてきた基礎工法です。

床全体ではなく立ち上がり部分のみをコンクリートで固めるため、使用するコンクリートの量が少なく施工コストを低く抑えられます。

また、簡単な施工で比較的短い工期で仕上がる点もメリットといえます。

一方、点で住宅を支えるのでベタ基礎より耐震性が低いほか、床全体をコンクリートで覆うわけではないので、湿気・シロアリの侵入対策が不十分である点もデメリットとして挙げられるでしょう。


ベタ基礎


ベタ基礎は、建物の底全体をコンクリートで覆う方法です。立ち上がり部分と床面全体を一体化させ、面で支える基礎構造となります。

建物を床全体で支えるので地震に強く、揺れを抑えやすい点が大きなメリットとして挙げられます。布基礎とは異なり、床の全面がコンクリートで覆われているため、湿気やシロアリの侵入防止に効果的です。

ただし、使用するコンクリートや鉄筋の量が多く施工コストが比較的高くなるほか、複雑な施工で専門性が高い業者に依頼する必要があることがデメリットとして考えられます。





木造住宅でよく用いられる木材の種類


ここでは、木造住宅でよく用いられる木材の特徴を解説します。

⚫︎内装材
⚫︎構造材

上記2つの木材の種類を順番に見ていきましょう。


内装材


内装材は、天井や床、壁など家の内部に使用される木材のことで、見た目の美しさや触感が重視される傾向があります。

防音性や防水性、調湿性や断熱性が優れている木材を選ぶと、快適な生活を持続しやすいでしょう。内装材としてよく使用される木材は、以下の通りです。

それぞれの見た目や耐久性に関する特徴を把握して、演出したい雰囲気に合わせて木材を選びましょう。


構造材


構造材は、建物の骨組みを支えるために使われる木材です。強度や耐久性だけでなく、住宅内部の湿気やシロアリに対する強さも必要といえます。 

 構造材として使用される主な木材は、以下の通りです。

構造材を選ぶときには住宅寿命を維持、または延年できる木材かどうかチェックしましょう。





木造住宅を建てるメリット


ここでは、木造住宅を建てるメリットを見ていきましょう。

⚫︎断熱性能が高い
⚫︎調湿性が優れている
⚫︎コストパフォーマンスが高い
⚫︎木の温かみややわらかさを感じられる

上記4つのメリットを順番に解説します。


断熱性能が高い


木材自体が断熱材としての性質を持っているため、木造住宅は断熱性能が高く、快適な室温を維持できます。外気の影響を受けにくく、夏は涼しく冬は暖かい家を実現できるでしょう。

断熱性が低いといわれる木造軸組工法でも、断熱材を追加すれば心地よい生活を送れます。


調湿性が優れている


木材には湿度を調整する能力があり、湿度が高いときは木材が湿気を吸収し、乾燥しているときには湿気を放出してくれます。室内の湿度を適度に保ち、快適な住環境を維持してくれるでしょう。

特に、内装材にスギやヒノキなどの調湿性が高い木材を採用すれば、より過ごしやすい環境になります。


コストパフォーマンスが高い


木造住宅は比較的安価で手に入りやすく、加工も容易で施工期間を短縮できるため、コストを抑えて建築できます。また、先述のとおり断熱性や調湿性が鉄筋コンクリート住宅や鉄骨住宅より高い傾向があり、コストパフォーマンスが高い住宅といえます。

また、耐震性は鉄筋・鉄骨住宅より低いといわれていますが、木造軸組工法を選べば容易にメンテナンスを実施できるので、長期間安心して過ごせる家を実現できるでしょう。


木の温かみややわらかさを感じられる


木造住宅の大きな魅力は、自然素材の木材が視覚・触覚から温かさを感じさせ、リラックス効果を与えてくれる点です。

目に見える木目から温かさを感じられるだけでなく、紫外線を吸収して目に与える刺激を少なくしてくれます。

また、適度なリラックス効果で集中力をもたらし、実際に木製の机や椅子が導入された教室の生徒は授業態度が改善されたという結果も明らかになっています。

 過ごしやすく快適な生活を目指す人には、木造住宅がぴったりです。



木造住宅を建てるデメリット


木造住宅には、メリットだけでなくデメリットも存在します。
⚫︎耐久性に不安が残る
⚫︎シロアリ対策が必要になる
⚫︎品質のばらつきが発生しやすい

上記3つのデメリットを1つずつ見ていきましょう。


耐久性に不安が残る


木造住宅は、鉄筋・鉄骨など他の構造材に比べて耐久性が低い傾向があります。自然素材であることから、湿気や温度変化などの環境要因による経年劣化が発生します。

また、メンテナンスを怠ってしまうと寿命がさらに短くなるので、木造住宅を選ぶときはメンテナンスのしやすさを重視しましょう。


シロアリ対策が必要になる


シロアリは木材を食べる習性があり、他の構造材に比べて被害を受けやすいといえます。放置してしまうと、建物の構造に重大なダメージを与えるケースがあります。

木造住宅を建てる際には、防虫処理を施した木材の使用や定期点検など、充分なシロアリ対策が必要です。おすすめの木材として、防虫効果があるタンニンを含んだナラやシロアリの腐食に強いヒノキが挙げられます。


品質のばらつきが発生しやすい


木材は天然素材であり、どうしても品質にばらつきが生じます。同じ種類の木材でも、成長過程や切り出す方法によって、強度や耐久性が異なるでしょう。

また、施工時の技術によっても仕上がりに差が出るため、豊富な経験があり保証やメンテナンスサービスが充実している施工会社に依頼することがおすすめです。



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100年に渡る実績を持ち、最長20年保証と30年のサポートシステムを提供しているため、耐久性が低いといわれている木造住宅でも安心して生活できます。

また、産地や加工方法において信頼できる材料のみを使用しており、地震やシロアリに強い”ダイライト”という耐力面材を併用しています。

木造住宅の中でも断熱性が低いとされる木造軸組工法ですが、壁の内部に発泡ウレタン断熱を入れて補填しているほか、窓ガラスやサッシは断熱性が高い製品を採用しているため、年間を通して快適に暮らせる住宅です。


木造住宅に関するよくある質問


ここでは、木造住宅に関するよくある質問に回答します。

⚫︎木造住宅が人気になっている理由は?
⚫︎木造住宅は何年くらい持つ?

上記2つの質問を順番に見ていきましょう。


木造住宅が人気になっている理由は?


先述のとおり、コストパフォーマンスが高い点が木造住宅の人気が高い大きな要因といえます。

他の構造と比べて建築費用を安く抑えられ、加工が簡単で工期が短いため、初期費用を抑えて早めに入居したい人にぴったりです。

また、自然素材の断熱性能で夏は涼しく冬は暖かい家を実現できるほか、再生可能資源で製造過程での二酸化炭素排出量が少ない点も、人気の理由として考えられます。


木造住宅は何年くらい持つ?


木造住宅の寿命は使用する木材の種類や品質、技術やメンテナンスの頻度によって異なりますが、一般的には30〜40年程度とされています。​あくまで目安であり、定期点検やメンテナンスをしっかり行えば寿命を延ばせるでしょう。

木造住宅を選ぶ際には、メンテナンスがしやすい木造軸組工法がおすすめです。


木造住宅の構造の違いを比較して家づくりを検討しよう


この記事では、木造住宅の構造について解説しました。

木造住宅の構造は大きく2つに分けられ、中でも在来工法と呼ばれる木造軸組工法はメンテナンスがしやすく、耐久性が比較的低いといわれる木造住宅でも長期間暮らせます。

また、選ぶ木材によって耐震性やシロアリへの強さが異なるため、内装材や構造材を選ぶときは特徴をしっかり把握しておきましょう。

高い品質の木造住宅なら、横尾材木店へご相談ください。木造軸組工法で間取りを自由に設計しやすいだけでなく、充分な断熱材や耐震補強で安心して快適な生活を送れます。

最長30年の長期保証も提供しているので、木造住宅の建築を考えている人は、ぜひ一度横尾材木店をご検討ください。


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