分譲住宅|埼玉・群馬・栃木・茨城の分譲住宅なら株式会社横尾材木店 > 株式会社 横尾材木店のスタッフブログ一覧 > 老後は戸建てとマンションのどちらが良い?老後を考えた住まい選びのポイント

老後は戸建てとマンションのどちらが良い?老後を考えた住まい選びのポイント

カテゴリ:お役立ち情報



老後を見据えて、マンションに移り住む熟年世代の方が増えているようです。

歳を重ねるうちに、いま住んでいる郊外の戸建てよりも都心のマンションの方が「セカンドライフを謳歌できる」と考えての決断でしょう。

 

ただ、マンションにも不便に感じるデメリットがありますから、慎重に検討する必要があります。

 

この記事では、老後の生活視点から見た、マンション・戸建てのそれぞれのメリットとデメリットを解説します。

理想のセカンドライフに適した住まいを検討する上で、参考までにご一読ください。

 


 

老後の住まいに関する調査

 

不動産流通経営協会の調査によると、45歳以上の方で「住み替えの経験がある人」は38.5%という結果があります。

この方々に住み替えのタイミングについて聞くと、「定年またはリタイアを意識したとき」と答えた方が30.7%で最も多く、老後を見据えて新居を購入される方が多いことが伺えます。

 

また、住み替え先の住居の種別を見ると、戸建てが48.3%、マンションが28.1%、賃貸住宅が23.6%と、戸建てを選ぶ方が圧倒的に多い結果でした。

 

ただ、この調査では住み替え経験はないものの「住み替えの意向はある方」に対する意識調査も実施しています。

その方々が希望する住居の種別を見ると、戸建てが33.3%、マンションが37.2%、賃貸住宅が29.5%で、マンションのほうが多い結果になっています。

 

現実的には、いま住んでいる家に住み続ける方が多いものの、「住み替えができるのであればマンションを選びたい」と考えている人が多いといえそうです。

 

参照:

一般社団法人不動産流通経営協会「シニアの住宅に関する実態調査 20196月」

https://www.frk.or.jp/suggestion/201906_Senior.pdf

 

 

老後を見据えマンションを選ぶメリット・デメリット


老後の住まいにマンションを選ぶことで、どんなメリットや注意点があるのでしょうか。マンションを選ぶメリットとデメリットを見ていきましょう。

 


マンションを選ぶメリット

 

世代を問わず、マンションを選ぶメリットの一つが「立地の良さ」です。

一般的に、マンションは駅前や商業施設といった利便性の良い場所にあるため、不自由なく暮らせるという利点があります。

老後の観点で見れば、クリニックや総合病院なども近くにあるでしょうし、免許返納後も徒歩圏でなんでも揃いますから、安心して過ごせます。

 

安心感でいうと、「セキュリティが充実している」こともマンションを選ぶメリットです。

オートロックや防犯カメラなど不審者の侵入を抑止する設備が充実していますし、管理人が常駐しているマンションを選べば、何かあったときに相談に乗ってくれるでしょう。

 

また、「管理の手間が省ける」ことも、マンションを選ぶ方が多い理由の一つです。

建物の清掃・修繕は、管理会社や管理組合が主導で進めますから、自分で管理する部分は専有部である室内だけです。

ワンフロアで階段もないため、足腰が弱っても室内をきれいに保てます。

 

マンションを選ぶデメリット

 

マンションのデメリットの一つに、「制約が多い」ことが挙げられます。

ペットを飼うにも、種類や大きさ、鳴き声などに細かい規定を設けているマンションもあります。

また、リフォームする場合でも、管理規約で制限されて実現できない内容があるかもしれません。

 

戸建てと比べて「住居費が高い」こともデメリットです。

マンションには、管理費や修繕積立金といった、戸建てにはない住居費がかかります。

車を持っている方は、駐車場代も必要です。

これらの経費が、年金生活の家計を圧迫する可能性があります。

 

もう一つ注意したい点が、「災害時の避難」です。

大地震や火災などでエレベータが使えなくなると、階段で移動することになります。

高層マンションの上層階に住むと、移動が困難になる恐れがありますから、居住階は慎重に検討する必要があるでしょう。

 

 

老後を見据え戸建てを選ぶメリット・デメリット

 

続いて、老後の住まいに戸建てを選ぶメリットとデメリットを紹介します。

 


戸建てを選ぶメリット

 

戸建てを選ぶ一番のメリットが、「自由度の高さ」です。

ペットを飼うのも自由。

リフォーム工事や楽器の演奏も、近隣に配慮すれば自由。令やマナーは守るとしても、マンションのように制限を受けることは少ないです。

 

敷地に余裕がある家なら、「庭を自由に使える」ことも戸建てならではの魅力です。

マンションにも専用庭の付いた物件はありますが、管理規約で使い方を制限しているところが大半です。

戸建てなら、樹木の選定や物置などの設置も自由です。

 

また、マンションだと必要な管理費や修繕積立金、駐車場代などは不要ですから、「ランニングコストを抑えられる」点も、戸建てのメリットでしょう。

 

戸建てを選ぶデメリット

 

戸建てを選ぶデメリットの一つが、「管理が大変」なこと。

マンションのように、管理費や修繕積立金を払う必要はないものの、何かあれば自分で対応しなければなりません。

 

このため、「一定の貯蓄が必要」なことも戸建てを選ぶ注意点といえます。

将来のリフォームだけでなく、災害などで修繕が必要な場合にも備え、自己資金を蓄えておく必要があります。

ただ、マンションの管理費や修繕積立金の支払額と比べると、戸建ての方が安く抑えられるのが一般的です。

 

また、「デッドスペースが生まれやすい」ことも戸建てのデメリットといえます。

たとえば2階建ての家の場合、足腰が弱って階段の昇降が難しくなると、2階が活用されないことが考えられます。

このため、管理もしやすい平屋の家を選ぶ方も多いです。

 

 

戸建て・マンション・賃貸の住居費を比較

 

老後の住まいを選ぶとき、気になる項目の一つが「住居費」です。

 

住まいの選択肢には、「戸建て」「分譲マンション」「賃貸」の大きく3つに分けられますが、このうちもっとも住居費を抑えられるのは、どれでしょうか。

 

ここで、購入費用を含めたトータルの住居費をシミュレーションしてみます。

シミュレーションの前提条件として、「埼玉県本庄市で30年間住み続けた場合の住居費」を、それぞれの住居で試算しました。

なお、戸建てと分譲マンションの購入費用は現金一括とし、住宅ローンは使わないものとします。

 

戸建てに30年間住んだときの住居費

 

本庄市の新築戸建ての平均相場は、約2,250万円です(アットホーム調べ 20232月現在)。

ここに、家を取得する際にかかる諸費用として物件価格の5%(約112万円)、固定資産税などの税金、火災保険・地震保険の保険料を加えます。

さらに、設備交換や修繕費として500万円のリフォームを1回実施します。

 

この条件で、戸建てに30年間住み続けた時のトータル住居費は、次の通りです。

 

・物件価格:2,250万円

・諸費用:112万円

・税金:300万円(年10万円と仮定)

・保険料:90万円(年3万円と仮定)

・修繕リフォーム:500万円

 

合計:3,252万円

 

参考:

アットホーム

https://www.athome.co.jp/kodate/shinchiku/souba/saitama/honjo-city/

 

分譲マンションに30年間住んだときの住居費

 

本庄市の分譲マンション(中古)の平均相場は、約1,550万円です(アットホーム調べ 20232月現在)。

戸建てと同様に、諸費用は物件価格の5%(約77万円)や税金・保険料を加えます。

 

また、国土交通省の調査をもとに、管理費の平均額(約16,000/月)、修繕積立金の平均額(約12,000/月)、さらに駐車場代として月1万円も加算します。

なお、小規模な修繕として200万のリフォームを1回実施します。

 

この条件で、分譲マンションに30年間住み続けたときのトータル住居費は、次の通りです。

 

・物件価格:1,550万円

・諸費用:77万円

・税金:360万円(年12万円と仮定)

・保険料:60万円(年2万円と仮定)

・管理費:576万円

・修繕積立金:432万円

・駐車場代:360万円

・修繕リフォーム:200万円

 

合計:3,615万円

 

参考:

アットホーム

https://www.athome.co.jp/mansion/chuko/souba/saitama/honjo-city/

国土交通省「平成30年度マンション総合調査結果」

https://www.mlit.go.jp/common/001287412.pdf

 

賃貸に30年間住んだときの住居費

 

賃貸は、同じ物件に30年間入居することを前提に試算します。

 

本庄市で2LDKタイプの家賃相場は、約56,000円です(アットホーム調べ 20232月現在)。管理費は月3,000円、駐車場代は月1万円とし、家賃を含めこれらの価格は30年間変わらないものとします。

 

また、賃貸は入居時に敷金と礼金、仲介手数料のほか、更新料が2年おきに必要です。

ここでは、入居時に必要な費用を家賃の3カ月分、更新料は1ヵ月分とします。

 

この条件で、賃貸に30年間住み続けたときのトータル住居費は、次の通りです。

 

・家賃:2,016万円

・管理費:108万円

・駐車場代:360万円

・入居時の費用:16.8万円

・更新料:84万円

 

賃貸のトータル費用:2,584.8万円

 

参考:アットホーム

https://www.athome.co.jp/chintai/souba/saitama/honjo-city/

 

賃貸が最も安いが資産は残らない

 

戸建て・分譲マンション・賃貸の住居費を比べると、最も安くなるのは賃貸です。

これは、初期費用を抑えられることが大きな要因といえます。

 

ただ、賃貸はいくら家賃を払っても自らの資産にはなりません。

資産整理が目的であれば、賃貸を選ぶのも一手でしょう。

 

 

マンション・戸建てに向いている人

 

人それぞれ、家に対する考え方が異なります。

ここで、老後の住まいに「マンションが向いている人」「戸建てが向いている人」それぞれの考え方やタイプを見ていきましょう。

 

老後はマンションが向いている人

 

・家の管理負担を軽減したい人

・家事負担を軽減したい人

・利便性の良い場所で暮らしたい人

・将来、免許返納を考えている人

・相続時の負担を抑えたい人

 

老後は戸建てが向いている人

 

・ペットとの時間や趣味の時間を満喫したい人

・庭のある暮らしを充実させたい人

・ご近所づきあいを大切にしたい人

・住まいの維持費を抑えたい人

・自由にリフォームしたい人

 

 

まとめ

 

老後を見据えて住み替えを検討する際は、「どんなセカンドライフを送りたいか」というイメージを具体的に描くことが大切です。

家事負担や家の管理負担を軽くするのも大事なことですが、それで老後の暮らしが窮屈になるようでは、充実したセカンドライフを送れないでしょう。

 

資金計画を含めて、老後はどんな暮らしをしたいのかを見定めた上で、自身にぴったりな住まいを探しましょう。

 

≪ 前へ|賃貸と持ち家はどちらがお得?それぞれのメリット・デメリットや購入年代別の向き・不向きを比較!   記事一覧   財形住宅融資とは?メリットやデメリットをわかりやすく解説|次へ ≫

タグ一覧

トップへ戻る